仕事の取り方

案件が続く2年目フリー ランスwebデザイナーの仕事の取り方

2年目WEBデザイナーの案件が途切れない仕事の探し方・取り方
2年目WEBデザイナーの案件が途切れない仕事の探し方・取り方

こんにちは。こんぶだし茶です。

フリーランスのWEBデザイナーをやっている人で、安定した 仕事の取り方がまだ分かっておらず、仕事が継続的に欲しいと悩んでいませんか。

独立から2年目以降のフリーランスが収入を安定させるためには、単発の仕事を受け続けているだけでいるのを卒業して、継続的に仕事をとれる仕組みを作っていく必要があります。

この記事では、案件を取り続けるWEBデザイナーの先輩たちが何をしているのかといったことや、先輩たちが取り組んでいる売上を伸ばす方法を解説しますので、ぜひチェックしてください。

なお、この記事はフリーランス18年目のこんぶだし茶が、自身の経験と知見をもとにまとめています。

1.フリーランス2年以降のウェブデザイナーの仕事の探し方

「急いで仕事が欲しい」「案件の数を増やしたい」という人のために、まずは仕事の獲得の仕方を一緒に確認しましょう。

仕事の探し方の情報はたくさんありますが、多くはエンジニア向けの情報です。

ウェブデザイナー向けに対応した情報を紹介しているところは意外と少ないのです。

そこで、まずはウェブデザイナーのフリーランスに特化した仕事の探し方についてお伝えいたします。

仕事を探すときは、効果・確率の高い探し方から試そう

次にまとめるものは、フリーランスウェブデザイナーの仕事の探し方です。

筆者と友人・知人の経験から、効果の高い順に並べてあります。

フリーランスの仕事の探し方

①友人や知人から紹介を受ける

②以前の職場から業務委託を受ける

③フリーランス専用のエージェントを利用する

④インターネットの求人サイトを利用する

⑤クラウドソーシングを利用する

⑥BNI等の交流会へ参加する

⑦SNSを通して営業活動する

⑧広告を出稿する

⑨営業をかける

⑩勉強会へ参加する

それぞれを順にみていくことにします。

①友人や知人から紹介を受ける

友人や知人から紹介を受けるのが一番即効性があります。
フリーランスのうち66%の人が、人脈(知人からの紹介を含む)によって仕事を獲得したというデータもあります。

筆者も知り合いや先輩に相談したことがありますし、相談を受けたことがあります。

今手が空いているんですが、ウェブの仕事ないですか?」と聞いてみるのがシンプルです。
「仕事が途切れているのは、みっともない」と思う人は、いたとしてもフリーランスと関わりない人だけです。
関わりない人が言うことを聴く必要はありません。

親切な人は、制作会社や広告代理店に当たってくれます。
人手が足らない会社は必ずあります。

友人や知人から紹介を受けることのメリット・デメリット

今日にでも仕事が見つかる可能性がある
ほぼコストゼロで仕事がみつかる

少し恥ずかしく、勇気がいる

②以前の職場から業務委託を受ける

前職がウェブデザイン会社や広告会社であれば、以前の職場に仕事がないか聞いてみてください。
これも、友人知人のつながりとほぼ同じコンタクトの取り方をします。

今、仕事がきていない状況を恥ずかしがる必要はないです。
これから忙しくなればいいだけです。

ある駆け出しのウェブデザイナーが困って電話をしてきたときに、仕事を紹介したあとがあります。
彼はその後、超優秀なデザイナー兼JavaScriptのプログラマーになりました。

将来の評価はどんどん塗り替わっていくので、過去や今の時点で仕事に困っていることは大した話ではありません。

以前の職場から紹介を受けることのメリット・デメリット

今日にでも仕事が見つかる可能性がある
ほぼコストゼロで仕事がみつかる

少し恥ずかしく、勇気がいる
前職がウェブ業界以外の仕事だと、仕事の依頼が期待できない

③フリーランス専用のエージェントを利用する

身の回りから仕事を得られそうになかったら、エージェントを利用します。

エージェントの登録はすぐに完了します。
登録するとすぐに面談をしてくれるので、いつでも仕事を請けられるように、早めに登録と面談を済ませておくといいです。

フリーランスエージェントは、フリーランス向けの案件の紹介から条件の交渉・商談まで代行してくれます。

提案される案件については、リモートワークの請負業務を希望するかもしれませんが、
もし今まったく案件を抱えていないなら、リモートでも決まった時間働くものや、
期間を区切って派遣として出向することを検討してみるのもよいと思います。派遣だと、より仕事が見つかりやすいです。

なお、エージェントから仕事を紹介してもらえるかはポートフォリオの内容次第です。
エージェントの登録後、たとえ仕事をすぐに受けられなくても、定期的にポートフォリオの更新を連絡をするようにしましょう。

ポートフォリオが充実してくると、仕事の依頼が来るようになります。

エージェント活用のメリット・デメリット

案件の紹介から条件の交渉・商談まで代行してくれる

経験が少ないと案件を紹介してもらいにくい

この記事の下部にエージェントサービスのお勧めを紹介しています。

④インターネットの求人サイトを利用する

求人サイトにも業務委託の案件は多くあります。

求人サイトでは手軽に検索できるため、求人サイト上で魅力ある案件は、応募が殺到して競争率が上がります。

競争の中で選んでもらうには、ポートフォリオや経験、得意分野などアピールの仕方が重要です。

ウェブデザインの業務委託を募集している求人サイトには次のものがあります。

(リンクは、ウェブデザイナー向けの絞り込みがされています。不要でしたら検索条件をクリアしてください)

求人サイト

求人ボックス「Webデザイナー 業務委託 フルリモート」の検索結果です。

スタンバイ「業務委託 ウェブデザイナー」の検索結果です。

indeed(インディード)「フリーランス Web デザイナー」の検索結果です。

find-job「ウェブデザイナー」の検索結果です。

リクナビNEXT
※検索条件を残せなかったので、「Web・インターネット・ゲーム >Webデザイナー、FE【フロントエンドエンジニア】、コーダー、フラッシャー」で検索してみてください

求人サイトは、上記の5つをお気に入りに追加するなどしておいて、
いつでも複数のサービスから案件を探せるようにしておくとよいでしょう。

求人サイトのメリット・デメリット

案件を探しやすく、応募しやすい

競争率が高く、工夫をしないと選ばれない可能性が高い

⑤クラウドソーシングを利用する


クラウソーシングとは、主には「短期間・小規模の仕事を、マッチングサービスを通じて受託し納品するサービス」のことです。

クラウドソーシングの案件は、単価が安いです。

クライアントの意識も低コスト重視で、「ウェブデザイナーと良好な関係を作ろう」という意識は希薄です。

対面することなく仕事を進めていくので、コミュニケーションを避け、気楽さを求める人には向いているといえます。

また、案件数が多いので、受託をしやすいです。

実績を増やすと、ランキングと単価が上がっていくものもありますが、
クラウドソーシングを、経験を積んできている2年目のデザイナーが取り組むのはお勧めしません。

しかし、「どうしても今月1~2万円足りない」という状況で利用するなら「あり」だと思います。

そのほか、「空いている時間があれば休まず経験を積みたい」というケースでも、利用価値があります。

「やってもいいけど優先順位は低い」くらいの付き合い方をしないと、
「クラウドソーシングはで必死に仕事をして、年間売上はなぜか下がっていく」という状態になってしまうので気を付けましょう。

なお、この記事の下ではクラウドソーシングの代表的なものを紹介しています。

クラウドソーシング活用のメリット・デメリット

案件を探しやすく、応募しやすい
簡単な作業の案件も多い

単価が低すぎる仕事が多い
顔を合わせる機会がないので、ほぼその場限りの関係で終わる

⑥BNI等の交流会へ参加する

交流会ではBNIという組織が有名です。

■BNIについて

経営者や事業オーナーがお互いに案件を紹介しあう組織集団で、日本全国に広まっている組織集団です。
BNIのメンバーは、数十人の経営者や事業オーナーです。

組織は地域ごとに細かくグループ(チャプターとよばれています)が分かれています。
入会するには、会費を払う必要があり、メンバーは必ず朝の会に出席する義務があります。

ルールとして、(1)毎週他のメンバーに、案件につながる紹介するか、(2)自分が他のメンバーのビジネスを利用しなければならないルールがあります。

ただし「チャプターごとに同じ職種のメンバーがかぶってはいけない」というルールがあるので、
入りたいチャプターに既にウェブデザイナーが在籍していたら、そのチャプターには入れません。

BNIには、筆者は入っていませんが、筆者の友人社長もたくさん入っています。

このような交流会に参加して、すぐに案件がもらえるとは限りません。
また、受託案件の売上が費用と労力に見合うかは、ご自身で判断していただくことになります。

交流会(BNI等)活用のメリット・デメリット

仕事の紹介を受けやすい
中小企業の社長と仲良くなりやすい

会費を支払う必要がある
朝の会の出席が義務となっていて、会のためにかなり時間をとられる

⑦SNSを通して営業活動する

「ウェブ提携先企業募集しています。」

「まだ今月はあと2件受託できます。」

といった内容で仕事を募集する方はたくさんいます。

以下は、SNSで仕事を募集している具体例3つです。

https://twitter.com/piropiroses/status/1582649388312449025?s=20&t=MsrFME-UCH73h8bdI8NpCA
https://twitter.com/Chanblog1993/status/1552936717513940992?s=20&t=MsrFME-UCH73h8bdI8NpCA
https://twitter.com/maikopowerpad1/status/1537437620644372480?s=20&t=MsrFME-UCH73h8bdI8NpCA

フォロワー数や普段のコミュニケーション頻度が高いと効果がありそうです。   

ツイッターで受託すると、自分のキャラクターを知ってもらっている分、案件のミスマッチが少なくなるメリットがあります。

SNSを使った営業のメリット・デメリット

コストがかからない

フォロワー数や普段のコミュニケーション頻度が低いと効果が期待できない。

⑧広告を出稿する

もしも、みなさんがランディングページ(LP)を作成した経験があり、Google広告Yahoo広告などのリスティング広告で集客に成功した経験があるのならば、LP+リスティング広告で売り上げにつなげることが出来ます。

LP制作と広告出稿のうち、どちらかの経験がなければ、お勧めしません。

広告費用がどんどん出ていくので、経験がないのに、生活費を削って広告費を出すようなことは絶対にやめましょう。

リスティング広告については、たとえば

「○○市のホームページ制作スタジオ。1サイト6万円から」

「急いでLPが必要な方必見。LP制作経験多数のウェブ制作スタジオ。」

といった内容で広告を出稿して、LPの問い合わせから案件を受託します。

もし、広告予算1万円で、6万円の案件が取れれば、継続的に案件がとれるようになります。

LP+リスティング広告の仕掛けがハマれば、売上を2倍、3倍にすることも難しくはありません。

しかし、しつこいですが、初心者や未経験者には向かない方法です。

広告出稿のメリット・デメリット

上手く運用できれば、仕事が途切れない仕組みが作れる

広告費用が数万円~数十万円の単位で発生するため、未経験者には向かない

⑨営業をかける

「アナログ営業」という手法を紹介します。出かけて行って直接営業をする方法です。

全体の手順としては次の通りです。

アナログ営業の手順

①200枚~400枚の名刺を用意し、ウェブ業界の人や他業種の社長さんと交換する
②名刺を交換してくれた人にお礼のメールやお礼状を出す
③名刺を交換してくれた人に、週一か月一でメールマガジンを発信する

この方法では、マーケティング的な発想で、名刺をなるべくたくさん集めます。

人がいるところにポートフォリオと名刺をもって出かけていき、名刺を交換します。

運が良ければ、その場で仕事をもらえますが、名刺交換やポートフォリオを見せたその場ですぐ仕事が決まることは、めったにありません。

名刺交換後に、自分のことを忘れられないようにメールマガジンを配信し続けるということがポイントです。
(SNSでつながっただけでは忘れ去られます。)

アナログ営業のメリット・デメリット

あまり考えなくても数をこなせば結果が出るところ
直案件が増えることでウェブ上の案件よりも値段の交渉がしやすい

労力がかかり、ある程度リストが集まるまで結果が出ない
直案件の様々な交渉が嫌いな人には向かない

名刺交換をフリーランス同士やエンジニアとしても営業効果が少ないと感じるかもしれません。
しかし、この効果は交換する数が増えると威力を発揮します。

とりあえず数を配るところと、メールのリストを増やすのを優先してください。

ウェブ制作会社ではよくやっている手法で効果が見られます。
フリーランスではあまりやる人がいませんが、ぜひ取り組んでください。

名刺については以下の記事でも詳しく紹介しています。

Webデザイナーのための営業成績が上げる名刺の作り方と使い方

Webデザイナーのための営業成績が上げる名刺の作り方と使い方

こんにちは。こんぶだし茶です。 フリーランスのウェブデザイナーとして活動して、名刺は作っているものの、名刺が営業に役立っているという実感がなくて「もっと良い方法はないのかな」と思っていませんか。 名刺 ...

続きを見る

⑩勉強会へ参加する

この方法は、今すぐ仕事が欲しい人には向きませんが、長い目で見るとプラスに働きます。

勉強会に出向き、講師やスタッフなど「能力の高い人」と知り合いになることを目指します。

勉強会にいったら、質問します。
たいていの勉強会は、質問タイムに手が上がりません。
このときにまず講師に質問することで、覚えてもらいます。

質問が出ずに静まり返ることは、講師にはストレスです。助けてあげましょう。

技術的な質問が思いつかなかったら、「今日の話とずれますが、仕事の単価ってどうやって上げていったらいいですか?」
といった「先輩への質問」でもいいと思います。

質問することで覚えてもらい、その後SNSでつながって、感想等を伝えます。

勉強会後に、ご縁の活かし方が分からない方のためにいくつか例をあげます。
・勉強会後に出会った人へSNSのDMを送り「もしウェブの仕事があればご相談ください」といった挨拶をする
・タイミングをみて、業務提携を提案するDMを送る
・メールマガジンを発行していれば、送ってもよいか確認後、送るようにする

レベルの高い人とつながっていくことで、自分のレベルアップが早くなります。

勉強会の検索サイトを紹介

以下のウェブサイトは、IT系の勉強会を検索できるサービスです。

オンラインセミナーが多く、地方で仕事をするフリーランス(個人)には参加しやすくなっています。

勉強会の検索サイト一覧

勉強会参加のメリット・デメリット

レベルの高い先輩や講師と知り合いになれる

営業という観点では、結果が出にくい

2.一年目に考える、「案件を受託するために準備しておくこと」のおさらい

ここで書くことはフリーランスのウェブデザイナー1年目にお伝えする内容です。

ほとんどの人には不要な情報かもしれませんが、1年目に頑張ってこなかった人のために、
今一度「案件を受託するために準備しておくこと」をおさらいしておきましょう。

ある程度の実績を積み重ねておく

フリーのウェブデザイナーも2年目ともなれば、ある程度実績があると思いますが、もし、実績がない状態だと、仕事の紹介を受けるのは難しくなります。

実績が足りなくて案件の紹介を受けられないなら、初心者向けの案件・職種が多いクラウドワークスで案件を受託し、
経験を増やしていきます。

クラウドワークス公式サイトはこちら

お金にならなくてもいいのであれば、親類・友人・知人のウェブサイトを作ることも実績となります。

「親類・友人・知人」のウェブサイトを作成するときは、「ファンサイト・趣味のサイト」より「コーポレートサイト」を作成するようにしてください。

クラウドワークスも使えず、親類・友人・知人にも制作をお願いできなくて、
どうしても実績が作れないなら、架空の案件を受けたことにしてWebサイト(作品)を作っていきます。
(もちろん、架空のサイトであることはお客さんに伝えます。)

https://twitter.com/nakata_design/status/1598569473724026881?s=20&t=4U-lREbzJ-Z6gnQB6mmfOg

もし筆者が今からやるなら、テイストの違うLPをひたすら量産します。

ポートフォリオサイトを作成する

幸運にも忙しく仕事をし続けているウェブデザイナーやコーダーは、
ポートフォリオサイトを作っていなかったり、ポートフォリオサイトを持ってはいるけど4、5年前から更新が止まっていたりします。

筆者はそのことをあまり良いことだとは思いません。

質がよく、多彩な作品を作ってきたことがアピールできれば、
仕事の単価を上げていくことができるからです。

フリーランス2年目からのポートフォリオサイトの注意点

安定的な仕事の受注につなげるためには、ポートフォリオの質だけでなく量も大事です。

ポートフォリオは、案件を納品した日時のほかに、「どんな仕事内容を引き受けたか」も必ず書き加えます。

それは、サイトデザイン、HTML/CSSコーディング、JavaScript等のことです。

これはコーディングしかできない人がウェブデザインを受注するミスマッチを防ぐためです。

あと、自身でデザインもする場合ですが、様々なテイストが表現できた方が仕事につながりやすいです。

元気なもの、スタイリッシュなもの、かわいいもの、ビジネス長のもの、といった感じです。

「かわいいものしか作れない」などでテイストが限定されると、お仕事は依頼されにくいです。

表現できる幅を少しづつ広げていきましょう。

ポートフォリオの作成方法について

WordPressなどのCMSでポートフォリオサイトを作ることもできます。

Adobe Creative Cloudを使っているのなら、Adobeのサービスmyportfolio.comを使ってポートフォリオの作成が可能です。

myportfolio.comの説明はこちらからご覧いただけます。

ポートフォリオの全部か一部を非公開にしたいのであれば、myportfolio.comを使うよりも、
自分でサーバーを管理してパスワードを設定するほうが管理しやすいです。

常に名刺を携帯する

名刺、持っていますか。

名刺に記入する内容は一般的には次の内容です

・肩書き(資格)
・名前
・住所
・連絡先(メールアドレス・電話番号・FAX)
・ウェブサイトのURLやSNS
・スキル
・ChatworkID等

名刺を発注するときの値段はピンキリです。

ECを使って発注すると安く手に入ります。

AdobeのIllustratorを使っているのであれば、Illustratorでデザインを入稿することで名刺が作れるサービスがたくさんあるのです。
こういったサービスを使うと、安価に思い通りの名刺を作ることが出来ます。

ラクスルはそういったサービスの一つです。

名刺はメールアドレスをいただくためのツール

作った名刺はいつでも携帯します。

なぜ名刺交換するかと言ったら、メールアドレスをいただくためです。

すでに書きましたが、メールマガジン等で、自分のことを忘れられないようにメッセージを送り続ける仕組みがあれば、メールアドレスは財産になります。
このメールアドレスは、名刺を差し出すから、もらえるのです。

ただし、名刺を交換しても、メーリングリストをストックしていく意識がなければ、いただいた名刺はごみ同然です。

筆者も名刺からメーリングリストを作るという発想がない時代は、いただいた名刺を雑に扱っていました。お恥ずかしい限りです。

名刺は持ち歩きましょう。

契約書を準備しておく

ウェブデザイナーの先輩の中には、10年以上フリーランスをやっていて、ほとんど契約書を結ばずに口約束で仕事を受けている人がいます。

口約束でも契約は成立するので、お互い信じあっている中でお仕事が成立するのであれば、それが一番です。

しかし、いざ揉めてしまったときの不安や怒りや周りに波及する迷惑を考えると、契約書があった方がいいのです。

納期間際に仕様やデザインが変更になったり、
納期を先延ばしにされたり、
支払いを先延ばしされるといったことは、しっかりした契約書があれば、起こりません。

心配事が減る分、事業に集中でき、結果、売上も余裕時間も増えます。

契約書は、ぜひ用意しておきましょう。

契約書はインターネット上で検索してダウンロードできます。

ダウンロード後は、自分に合うように内容を修正して、保存しておきます。

契約書の種類は様々ですが、最初は「業務委託契約書」、「秘密保持契約書」の2つが用意してあるといいでしょう。

3.おすすめフリーランスエージェント厳選5つ

ここからは、ウェブデザインの案件を紹介してくれるエージェントを紹介します。

デザイン案件が10件程度しかないようなエージェントサービスに登録しても、紹介が来ないかもしれません。そのため、ここでは
ウェブデザイン案件の数が少なすぎるエージェントサービスはあらかじめ外しています。

紹介するのは、次の5つです。

この全部に登録する必要はないですが、これから紹介する各サービスの特徴を参考に、
2~3のサービスに登録しておくと十分ではないでしょうか。

では、それぞれの特徴を順番に開設します。

レバテッククリエーター

レバテッククリエーター
出典:レバテッククリエーター

レバテッククリエーター

レバテッククリエーターは、レバテック株式会社が運営するWeb・ゲーム業界のクリエーター専門フリーランスエージェントです。

扱っている案件は企業常駐型がメインです。「リモート可」としている案件もあります。

対象地域は首都圏中心(東京、神奈川、千葉、埼玉)です。

レバテッククリエーターの最大の特徴として、他と比較して高単価であることが挙げられます。

大手であることから、実績も多数あり、高単価の案件を多く扱っています。

案件参画中は専任の担当者がフォローしてくれますし、アドバイザーの専門性が高く業界に精通しているため、丁寧なサポートが受けられることも評価されています。

支払いサイトが15日(月末締め翌月15日支払い)と短く、業界内でも最短クラスです。

その他、福利厚生「レバテックケア」でサポートが受けられます。
税務サポート、人間ドック、宿泊施設・スポーツクラブ、映画館の優待チケットなどサポートが充実しています。

レバテッククリエーター公式サイトはこちら

※なお、レバテックフリーランスはレバテッククリエーターと似ていますが、そちらはエンジニア案件をメインに取り扱っています。

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズ
出典:ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズは、ここ5年で急成長している株式会社Hajimariが運営するエージェントサービスです。

案件数も多く、5000件ほどの案件の中から検索可能です。
そのうちデザイナー案件は500件ほどです。

リモート案件が多く、デザイナー案件のおよそ六割近くがフルリモートでした(2022年12月時点)。

それから、「週2〜3日の案件が多い」ことが特徴です。
ただし確認したところ週3日の案件がほとんどです。

内容は、スタートアップ・ベンチャー案件が多い印象です。

直エンドがほとんどなので、単価も高く、少ない日数でも充分な収入を確保することができます。

週2、3日の稼働でよいので、フリーランスでウェブデザインの案件を受託しながら、
ITプロパートナーズを通してお金を稼ぐということが可能です。

調整次第では2つのフリーランスエージェントを掛け持ちすることもできます。

ITプロパートナーズでは、「ITトータルサポート」という選択型の福利厚生パッケージもあります。

以下のようなサービスから、使いたいものだけ選ぶことが可能です。

ITトータルサポート

・「確定申告代行サービス」を特別価格で提供
・賠償責任保証・所得補償制度を特別価格で提供
・フリーランスのための退職金「小規模起業共済」の提供
・与信サービス「smart」の提供
・弁護士保険「mikata」の提供
・ファイナンシャルプランナーによる各種損害保険、生命保険の無料相談
・保険関係のトラブルに対しての無料相談
・報酬即日支払サービス「yup」の提供

ITプロパートナーズ公式サイトはこちら

WebIst

Webist(ウェビスト)
出典:Webist

Webist(ウェビスト)

Webist(ウェビスト)は、クリーク・アンド・リバー社が運営しているWEB業界専門の転職エージェントです。

クリーク・アンド・リバー社は歴史が長く、東証一部にも上場しています。
筆者もWebistが存在する前から講師で呼ばれたり、お仕事を受けていました。

伝統的に、WEB業界の案件に強く、エージェントもWEBについて専門的な知識をもっています。

WebistではWebクリエイター業界の案件が多く、ウェブ業界の案件数は5000件近くあり、
Webデザイナー案件だけでも1500件近くあります。

Webデザインの案件数としては、この記事で紹介するフリーランスエージェントのなかで断トツで多いです。
業務委託の案件だけでも600件近くあります。

また、募集している企業も、よく知っているメジャーな企業が多いです。

公開されている案件には請負契約も含まれていますが、
扱っている案件は企業常駐型がメインで、ほとんどの案件が出社をする必要があります。

応募すると、経験豊富なカウンセラーがスキル、経験、キャリアプランの希望を詳しくヒアリングした上で、案件を提案してもらえます。

少し難点を言うと、ウェブサービスは検索機能が重く、また、業務委託案件を探しづらいです。
そのため、自分にあった案件については、登録後に直接エージェントに相談した方が早いです。

Webist公式サイトはこちら

クラウドテック

クラウドテック
出典:クラウドテック

クラウドテック

株式会社クラウドワークスが運営するクラウドテックのエージェントサービスです。

リモートワーク案件率の高さは90%を超えていて、紹介した中ではこのエージェントサービスがリモート率No.1です。

筆者が見たところ、ウェブデザイン案件は一部リモートとフルリモート案件ばかりがありました。

最短3日で稼働できる案件もあります。

デザイン案件は、UIUXデザイン、アプリデザインといった業種が多いです。

単価が高い案件が多くあります。

支払いサイトが15日(月末締め翌月15日支払い)と短く、業界内でも最短クラスです。

副業(業務委託)でも病気やケガ(精神疾患を含む)で業務に従事できない状態が90日を超えて継続した場合、最長10年間、毎月5万円の支払いがあるなどサポートが充実しています。

クラウドテック公式サイトはこちら

ココナラエージェント

ココナラが、2023年1月からITフリーランス向け業務委託案件の紹介サービス「ココナラエージェント」をスタートします。

フリーランスの専門スキルを面談でしっかり理解し、条件にマッチした案件を提案します。

その後、案件マッチング、稼働、契約終了と担当者が丁寧にサポートします。

クラウドソーシングサービスである「ココナラ」上の評価と、「ココナラエージェント」での評価は連携するので、
まずココナラで実績を作り、高評価を重ねたうえで、ココナラエージェントで高単価案件を受託するといったこともできます。

ココナラエージェント公式サイトはこちら

4.おすすめクラウソーシングサービス厳選3つ

クラウドソーシングは、単価はどこも高くないですが、案件数の多さ、手数料の高さや、サポートの手厚さに差があります。

おすすめクラウソーシングサービス厳選3つ

クラウドソーシングでは、ほぼオンライン上で仕事のやり取りをします。
ほとんど相手の顔を見ることもありません。

クラウソーシングサービスそれぞれの比較

紹介したサービスはそれぞれ特徴があります。

ランサーズは、ウェブ制作の案件数が最も多いサービスです。

また、サポートの手厚さについて、機能が充実しています。
たとえば、24時間365日のサポート体制、未払い防止機能、優良なクライアントを「認証マーク/認定マーク」で可視化、クライアントへの「仕事依頼ガイドライン」準備の啓蒙、匿名の依頼アドバイス機能、福利厚生サービス、専門家による税務のサポート、スキルアップ教育の機会などを提供します。

クラウドワークスはランサーズに次いで、案件数が多いです。

ココナラは、「おひねり(追加支払い)」という、トークルームでのやり取りの途中に追加料金を支払ってもらえる、独特の制度があります。
また、ココナラエージェントと連携して評価を上げていくことが出来ます。

BizSeekは一番手数料が安いです。まれにウェブ制作案件があります。競争率は高くありません。

デザイン系の求人・案件検索サイトで仕事探しをするときのアドバイス

デザイン系の求人・案件検索サイトでどんなふうに仕事探しをしてよいか方針が決まらない時は、
次のことを参考にしてください。

妥協しない軸を決めておく

全部の要望に合う案件が見つかる可能性は低いです。

高単価、リモート、要求されるスキル、経験、1週間の業務量のどれを一番大切にするかを考えておくと、案件を選びやすくなるはずです。

出向も検討する

フリーランスのメリットとして、「自由に時間を使えること」は上位にあがります。
そのため、リモートで働けることを最優先とする人が多いですが、リモート案件は激戦です。

経済的に困窮するようであれば、短期間で区切って、出向するのも悪くありません。

筆者も2カ月間出向した経験がありますが、六本木のおしゃれなビルに通うのも期限付きであれば楽しいものです。

リモート案件が見つからない場合は、出向も検討してみてください。

「出向してもいい」と決めると、とたんに選択肢が広がり、仕事をもらいやすく成ります。

5.フリーランス2年目が案件探しをするときに受けるべきか考えた方がよい仕事

「できればやめておきたい仕事」についてご案内します。

スキルが上がらない仕事

たとえばウェブライティングの仕事は単価に見合わないくらい作業量が多いです。

1回2回くらいは、SEO対策の勉強になるかもしれませんが、
ウェブデザイナーとしての成長は停滞します。

仕事を受けるときは、ポートフォリオを充実させる案件になっているかを意識して仕事を選ぶようにしてください。

信頼できないクライアントからの仕事

IT業界の中では少ないですが、商売の世界では「言い負かして値切ろう」という姿勢の人もいます。

勝ち負けの価値観に生きがいを感じる人もいます。
「はい、論破」というような人です。
筆者の場合、勝ち負けで論戦を挑むような人とは合わないので、絶対に仕事を引き受けません。

それから、途中で仕様変更をするときに「上から言われたので」という一言で済ませる人も信頼できません。

人によって、「これはNG」という基準が異なるので、何が正解という事はないですが、
ご自身と合わない価値観の人と仕事をしない方が精神の健康を保てます。

6.二年目以降のフリーランス先輩たちが継続的な仕事を得るためにしていること

最後に、フリーランス2年目以降で仕事を取り続ける人に共通しているマナーについてお話しします。

フリーランスが2年目以降も続けていける人は、共通点があります。

制作会社・広告代理店の担当ディレクターに親切にしている

「直接依頼された案件は単価が高く、代理店や制作会社から依頼された案件は下請けで単価が低い」
というのは、事実です。

しかし、代理店や制作会社は、仕事をたくさん持っています。
クラウドソーシングで受託をうけるより単価がいいです。
代理店や制作会社から継続的に仕事の依頼を請けるには、代理店や制作会社の担当者と仲良くしておく必要があります。

しかも、1つではなく、2つ以上の代理店・制作会社と仲良くしておきます。

仲良くするというのは、「飲み会をしたり贈り物で親密になる」という事を言っているのではありません。
(そうすることは否定しませんけども)

それより、代理店の担当者が助かることをしていくことです。

  • 言われたことしかやらない
  • 納期ぎりぎりに提出する
  • 担当者の時間を配慮しない

こんなことをしていたら、「次から頼むのは、やめておこう」と思われるのは当然のことです。

継続的に仕事をお願いされる先輩たちは、次のような配慮をしています。

担当者から好かれる秘訣

1:担当者が不自然な仕事の仕方をしていたら、進める前に確認をしておく

2:納期よりも2~3日早く出す

3:担当者の時間に配慮する

担当者が不自然な仕事の仕方をしていたら、進める前に確認をしておく

まず、「担当が不自然な仕事の仕方をしていたら、進める前に確認をしておく」についてです。

広告代理店のディレクターは、未経験の人も数多くいます。

仕事の進行方法がわかっていない、納品までのイメージができていない状態で、指示をしていることもあります。
おかしな指示に従っていくと、事故になりかねません。

変だなと思ったら、怒らず、仕事の進め方の全体像と、この案件のゴールにいて意思疎通を図ります。

「私は広告代理店の教育係じゃない」と思うかもしれませんが、直案件でウェブをよく知らないクライアントに説明する労力に比べたら、大した労力じゃないはずです。

そうした手間を惜しまないことが、広告代理店の信頼を勝ち取っていきます。

逆に、その手間を惜しみ、あとで問題になってから「担当に言われた通りやりましたよ!」というのは簡単ですし、その通りなんですが、
その後の付き合いがどうなるかは想像に難くないはずです。

納期よりも2~3日早く出す

これも、広告代理店には助かります。
担当者は納品物ができるまで心配です。

たとえ修正が必要であっても、ものを見ると安心します。

「早く出してたくさん修正を喰らうのが嫌だから、納品はぎりぎりに出す」というデザイナーが私の知り合いにいましたが、やはり長続きしませんでした。

貴方が仕事を依頼する立場だったら、納品を早くしてくれる人といつもぎりぎりに出す人、どっちに依頼をすると思いますか?

担当者の時間に配慮する

相手の時間に配慮するというのは難しく、正解がありません。

時間に気を使うのはちょっとしたことの積み重ねで、ひょっとしたら相手には気づかれないことです。

しかし、気を使ってくれない人は敬遠されます。

たとえば、いきなり電話をかけて、仕様についての長い説明を求めるのは迷惑です。
担当は一つの仕事だけやっているのではありません。
長い説明を必要とするのであれば、打ち合わせの時間を設定します。

もう一つ例を出すと、メールの書き方でもそうです。
仕様を確認するときに、「ここの部分はどういう意味ですか?」という質問の仕方は配慮がたりません。
この質問に返答するには、担当が文章を練り、書かないといけません。
ここで時間を奪うのです。

一方で、「ここの部分は、こういう意味だと思いますが、その理解であっていますか?」
という質問の仕方だと、相手は、「はい」か「いいえ」で答えられるので、簡単にメールを返せます。

2つの例を挙げましたが、こういった配慮はいくらでもあり、またいつも正解の方法がありません。
しかし、配慮する人は、配慮している人同士で仕事をしています。

配慮してくれる人から継続的に仕事をもらっていきたいのであれば、
自分も配慮する人の方にまわるよう、日々、相手の気づかいに気づくように仕事をしていくとよいでしょう。

地道なスキルアップを続けている

もちろん、仕事が遅いと、案件を受けられません。
そのため地道にスキルアップをして、仕事のスタイルを変え続ける必要があります。

いつの時代も、「モダンな制作スタイル」は刷新されます。
新しいエディターが登場し、
新しいライブラリやフレームワークが登場します。

これらはすべて、「いかに効率よくアウトプットするか」を追求するために生まれてくるものです。

新しいもの全部を学習する必要はありませんが、これらは、
「時代についていくために最低限使ってみる」
というのではなく、制作効率をあげることを目的に学習してみましょう。

地道なスキルアップについては、今日明日案件が取れるようになるというものではないですが、
その継続が、途切れない仕事を呼び込みます。

7.まとめ

この記事では「もう初心者ではない、フリーランス2年以降のウェブデザイナー」が、どのように仕事をとり、
どのように案件を継続的に受注するかについて紹介しました。

仕事を受けるには、友人や知人から紹介を受ける、以前の職場から業務委託を受けるといった身近なところから探す方法をまず試し、
並行してフリーランス専用のエージェントを利用するといいです。

出会った人はメーリングリストを作って、メルマガを発行します。

それをやったうえで、余力があれば、他に紹介した方法を実践してみてください。

仕事がいつも単発で止まってしまうのであれば、相手のことを配慮していない仕事の仕方をしている可能性があります。
今一度振り返ってみてください。

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こんぶだし茶

こんぶだし茶といいます。フリーランス歴18年目です。 ウェブデザイン制作を行いつつ、3年前に認定経営革新等支援機関に登録されてからは個人事業主の経営支援を行っています。 このブログでは、ウェブデザイナー2年目以降の人に、フリーランスがお金を残していくための仕事の仕方をお伝えしています。 フリーランスにとって最も大事な「売上をアップさせる方法」のほか、確定申告、フリーランスのための融資、NISA、iDECO、補助金といったことが主な内容です。

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